4月8日に第9回オープンチームサイエンスウェビナーを開催しました。当日の様子をyoutubeに公開しています。
【日時】2019年4月8日(月)12時15分〜13時
【スタジオ】総合地球環境学研究所 セミナー室1&2
【お題】クラウドソーシング時代における参加型調査の倫理性について
【話し手】瀬戸寿一(東京大学)、西村雄一郎(奈良女子大学)
【聞き手】近藤康久 中原聖乃
【話題】 近年、学術研究においても、データの収集・分析をインターネット上の外部者に委託するクラウドソーシングが行われる事例が増えつつあります。市民参加型の調査は、市民(より正確にいえば職業研究者以外のひと)が学術研究に主体的に参加する機会であり、学術横断的に社会と協働する超学際研究の重要な手法です。しかし、研究者が市民をセンサーとして使役したり、研究を進める上での決定権を委譲しなかったりすると、非対称あるいは搾取の構造が生じる恐れがあります。今回は、このような市民参加型調査の功罪を、具体的な実践の経験をふまえて議論したいと思います。