近藤康久・林和弘|オープンサイエンスの社会課題解決に対する貢献-マルチステークホルダー・ワークショップによる予測-

近藤康久PL(地球研)と林和弘上席研究官(科学技術・学術政策研究所)によるマルチステークホルダー・ワークショップに関するディスカッション・ペーパーが刊行されました。

近藤康久・林 和弘(2018.11)「オープンサイエンスの社会課題解決に対する貢献:マルチステークホルダー・ワークショップによる予測」文部科学省科学技術・学術政策研究所DISCUSSION PAPER 163. https://doi.org/10.15108/dp163
要旨:研究データのオープン化とシチズンサイエンスを結びつけ、社会の多様な主体との協働をより強く意識したオープンサイエンスを実現するための政策的課題を多角的に検討することを目的として、2017 年 1 月に、大学・研究機関、行政機関、図書館、企業等からの参加者 37 名による対話型のマルチステークホルダー・ワークショップを実施した。グループ対話を通して、(1)オープンサイエンスの取り組みは、各研究分野の慣習を尊重して定める必要があること、(2)シチズンサイエンスにはデータ基盤の共同構築と社会転換のためのアクションという 2 つの役割があること、(3)研究者コミュニティーと社会の知識体系を双方向的に連環する橋渡し人材を魅力的な仕事として確立する必要があること、などの知見を得た。

文部科学省科学技術・学術政策研究所からのニュースリリース