11月22日に開かれた第25回KYOTO OPEN SCIENCE勉強会にて、近藤康久プロジェクトリーダーが「オープンサイエンスの倫理的衡平性〜社会とつながる研究の光と陰〜」と題する研究報告を行いました。
要旨:オープンサイエンスには「学術的知識の開放」と「学術界と社会の接合」という二つの側面があります。シチズンサイエンス(市民参加科学)やクラウドファンディングを通じて、市民(正確には職業研究者でない人)が学術研究に関与する機会が増えてきました。そこで市民参加の仕組みを「利用」する研究者のみなさんに問いかけたいのですが、「やりがい」や「楽しみ」を提供するという名目で、参加者の労働力や知識・アイディアを「搾取」していませんか?オープンサイエンスの倫理的衡平性について、一度立ち止まって考えてみましょう。