10月21日、地理情報システム学会第27回研究発表大会の企画セッション「オープンxシチズンサイエンスによる市民協働と次のステップに向けて」に、プロジェクトメンバーの大澤剛士、近藤康久、林 和弘の3名が登壇しました。
趣旨説明を行う座長の瀬戸寿一氏(東京大学空間情報科学研究センター)
セッションでは、瀬戸寿一氏による趣旨説明の後、プロジェクトのアドバイザリーメンバーでもある文部科学省科学技術・学術政策研究所の林 和弘上席研究官が、オープンサイエンス政策の最新動向について基調報告を行い、論文を学術誌に投稿する前に公開するプレプリントサーバの慣習が分野を超えて広がりつつあり、オープンサイエンスのゲームチェンジが起こりつつあることを指摘しました。次いでコアメンバーの大澤剛士・首都大学東京准教授が「搾取的でないコミュニティーベースドな地図作成を考える」と題して、大学の授業でのMapillaryを使った地図作成から興味ある学生がGISを用いた研究に進んだ事例を紹介し、搾取的にならない共同作業のあり方について意見を提起しました。
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また、近藤康久プロジェクトリーダーが「チームサイエンスにおける知識融合ツールとしてのGISの役割」と題して、環境社会課題解決の現場における可視化のツールとしての地理情報システム(GIS)の有効性について論じました。